異色のDCニューヒーロー"ブラックライトニング"とは?原案コミックスからキャラクターを徹底解説!

2019.01.18 DCコミックス, 海外ドラマ

「バツイチで2人の娘の父」、「高校の校長先生」という顔を持つ中年男性でありながら、引退したヒーロー業を再開し、悪と戦う異色のヒーロー"ブラックライトニング"の活躍を描いた本作。
従来のヒーロー像を覆す"ブラックライトニング"は、元々DCにおいてどのようなヒーローなのでしょうか?
アメコミ・エディターの柳亨英氏による解説レポートをお届けいたします。

DC初の黒人主役ヒーロー"ブラックライトニング"

DCで初めて自分の名を冠したコミックブック・シリーズを持った黒人ヒーロー、それがブラックライトニング。DCの黒人ヒーローとしては3人目(ちなみに1人目はグリーン・ランタンのひとり、ジョン・スチュワート)。1977年に発行がはじまった「ブラックライトニング」誌は残念ながら1年足らずの短命に終わるもキャラクターは他のDCの誌面に登場し続け、2009年と2018年には6冊完結のミニ・シリーズも発行され、コミックスを原案にしたテレビシリーズが現在米国で好評を博している。
ブラックライトニング、本名ジェファーソン・ピアースは、スーパーマンが活躍していることで有名なメトロポリスのスラム街、スーサイドスラム出身。父はジャーナリストだったが殺されており、一時メトロポリスを離れて高校教師をしていた。高校の校長になるために地元へ戻り、その惨状を見て、人々を救うため、ブラックライトニングとなり悪と戦う決意をする。なお、初期設定では電気を操るベルトを手に入れてその力で犯罪と戦っていたが、後に設定が変更され、メタヒューマンとして、生まれながらに電気を操れる力を持っていることになっている。

一時は"ジャスティス・リーグ"のメンバーだった?

戦い続けていくなか、ブラックライトニングは一時電気を操る力を失っていたが、それでもヒーローはやめずにいた。そこへバットマンは彼の仲間であるルーシャス・フォックスを助けるため、ブラックライトニングの力が必要だと思い連絡をとる。その時バットマンの助けによって力も取り戻し、結果的にバットマンが結成したヒーローチーム、"アウトサイダーズ"の結成に携わる。アウトサイダーズはジャスティス・リーグでは解決できない問題に取り組むため、バットマンが結成したチームだった。ブラックライトニングは一時ジャスティス・リーグのメンバーとしても声をかけられていたが断っており、何かあった時には駆けつけると伝えていた。しかしある危急時にジャスティス・リーグに力を貸すことになり、そのままメンバーとなっていた時期もあった。
ピアースの2人の娘も父の力を受け継ぎ、それぞれの形で電気を操ることができるヒーローとなった。姉のアニッサはサンダーと名乗り、父が離脱した後、アウトサイダーズのメンバーになっている。妹のジェニファーはライトニングと名乗り、DCの中でも最も古いヒーローチーム、"ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ"のメンバーとなった。現在、ブラックライトニングはクリーブランドへ拠点を移し、引き続き悪と戦い続けている。

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