【製作発表会見レポート】『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』完全吹替版キャストが集結!

2023.10.11 劇場作品

実力派キャストが13曲もの歌で彩る"完全吹替版"製作決定!

12月8日(金)に公開を迎える『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。
世代を超えて愛されてきたチョコレート工場の工場長・ウィリー・ウォンカの若き日を描く本作では、夢を見ることを禁じられた町を舞台に、彼が世界一のチョコレート工場を作るまでの軌跡が描かれ、主人公ウォンカ役を演じる、ハリウッドで大ブレイク中の若手トップスター、ティモシー・シャラメを筆頭に、『ハリー・ポッター』シリーズを手掛けてきたデイビット・ヘイマン、『パディントン』のポール・キング監督が贈る本作に大きな注目が集まる中、"完全吹替版"の製作発表会見が開催されました!

圧倒的な演技力&歌唱力を兼ね備えたキャストが集結!

今回発表された"完全吹替版"とは、一流の演技力と歌唱力を兼ね備えた豪華キャストが集結し、セリフも歌も完全に日本語で吹き替えをしている日本語吹替版作品のこと。本作では、アーティスト、俳優、芸人、ミュージカル声優、声優と各界の実力派が集結し、セリフだけでなく全13曲に及ぶ楽曲もすべてキャストが吹替を担当します。

満を持して発表となった花村想太さん、セントチヒロ・チッチさん、岸祐二さんは米国本社のボイステストを経て見事吹替キャストに決定。花村さんは「(『チャーリーとチョコレート工場』は)自分が10代の頃からみていたので、その作品の一部になれるということは幸せなことだなと思いました。」と小さい頃にみていた作品の吹替キャストになれた喜びを語り、「同時にテストがあるということもお伺いしたので、資料を頂いてからずっと自分でボイスメモをとってみたりしながら練習したんですが、いざ本番を迎えるとびっくりするくらい棒読みだったんですよね(笑)そのあとに歌のテストもやらせて頂いて、歌は凄くのびやかに気持ちよく歌えたのですが、口と空気感を合わせていかないといけないので、花村想太としてではなく"ウォンカの"歌として本番はしっかり撮っていきたいなと思います。」とアフレコへの強い意気込みを覗かせます。

チッチさんもまた「ボイステストは緊張してたんですけど、嬉しかったのでるんるんでいったんですよ(笑)。楽しいままボイステストやらせて頂いて、演じるヌードルという女の子の人生を想像しながら声を吹き込んでいくのが楽しくて。」と本人自身も楽しみながらテストに挑んだといいます。「ただ帰り道で落ちたらどうしようという不安が押し寄せてきて、"受かったよ"と聞くまでドキドキしてました。なので凄く今嬉しいです!」と当時の緊張を振り返り、今この場にいる喜びを嚙み締めました。

日本でも大ヒットを記録し、誰もが憧れた魔法のようなチョコレートで観客を魅了した『チャーリーとチョコレート工場』で有名な工場長、ウィリー・ウォンカの若き頃が描かれる本作は既に世界中から大きな注目が集まっている本作への声優抜擢にはプレッシャーもあった様で、コンビとして2度目の声優挑戦となるチョコレートプラネットの2人は、松尾駿さんが一言目に「でもチョコレートですからね~」と自信満々に語り始めると、長田庄平さんが「僕らチョコレートプラネットと名前がついてるんですが、チョコレート関係の仕事なかなかやらせて頂くことがなかったんです。ここにきてやっとチョコレートの仕事を頂けて、僕らは"チョコレート"とついていたので、たぶんボイステストをパスできたんじゃないかなと。」と超真面目に語ると登壇キャストが一気に笑いに包まれました。2人の話の勢いは止まらず松尾さんが「あと僕は段ボール工場で働いていたことがあったんですよ。」長田さんが、「うちは実家が町工場なので、俺自身がチョコレート工場であり、"リアルウォンカ"です。」というと、「ウォンカは僕なんですよ!!」と花村さんがすかさずツッコミを入れ、早くもコンビネーションばっちりな吹替キャスト陣のやりとりにステージ全体が笑いに包まれました。

そして数々の映画賞を総なめにし、いまハリウッドで最も注目されている若手スター、ティモシー・シャラメの吹替を担当する花村さんは「本当に光栄な気持ちでいっぱいですね。表情が素敵でテストのときもみたんですが、その表情に声質をあわせていくことが幸せで、これから本編の収録が楽しみだなと思っています。」とティモシーの表情から滲み出る演技力を絶賛しつつ、アフレコへの期待を膨らませました。一方でアカデミー賞受賞俳優としても知られるオリビア・コールマン演じるミセス・スクラビット役を演じる松本梨香さんは「私もアカデミー賞とるつもりで頑張りたいと思います!(笑)「レ・ミゼラブル」のミュージカルをやったので、今回この役を頂いたときに通ずるものがあるんじゃないかと思っていて。こういう役は、役者冥利につきるといいますか、本当に頑張りたいなと思ってます。」と意気込みを語り、数々のアニメ作品で声を担当してきた武内駿輔さんは本作への抜擢に「僕はちょうど小学校のときにティム・バートン版の『チャーリーとチョコレート工場』の劇場版をみて、それをきっかけに1971年版の『夢のチョコレート工場』や、原作の『チョコレート工場の秘密』を読んで、色々なチョコレート工場の作品は小さい頃から親しみがあったので、非常に光栄でした。」と、武内さん自身も幼少期の頃から親しんでいた作品に関わることができた喜びを噛み締めました。

花村さんとチッチさんは、声優初挑戦となる本作でセリフだけではなく数々の歌唱も披露します。花村さんは「僕はここ4,5年ずっと"声優のお仕事に挑戦させて頂きたいです"といろんなところで言っていて、その夢が叶うと同時に歌声も作品にのせて頂けるのというのが幸せだと思うので、ヌードルと一緒に夢をつかんでいけたらと思います。」、チッチさんは「私も小さいときから何かになりきって声に出して絵本を読んでみたりすることが大好きだったので、声のお仕事をするのが凄く幸せですし、いままで9年ほどBiSHとして培った、心を掴んで何かを伝える気持ちとか、今まで得たものをこの作品に活かせたらいいなと精一杯やらせていただけたらなと思います。」と新たな挑戦を楽しみにしているようで、アーティストとしてステージに立ち、多くの人々に大きな感動を与えてきた2人は、圧倒的な歌声で本作のファンタジーな世界を彩ってくれること間違いありません。

そして初めて吹替の歌唱に挑戦する長田さんは「吹替で歌うのが初めてで、口と歌をあわせるのが難しそうだなと思っています。今回は一度お笑い芸人を辞めて・・・それくらい賭けてますね。アーティストの方に振らせて頂いて。」と淡々と語ると、松尾さんが「誰も求めてない。歌の上手いお笑い芸人で求められてるんだよ。」とすかさずツッコむ漫才のような掛け合いにキャストも笑みがこぼれました。松尾さんは自身でモノマネも披露している、「Mr.ビーン」でおなじみのローワン・アトキンソン演じる、"謎に満ちたチョコレート中毒の神父"役を演じることに「ローワン・アトキンソンさんというとオリンピックの開会式にもでていたりと世界的コメディアンですから、それはもう僕は日本No.1のコメディアンと認められたといっても過言ではないかと。Mr.ビーンの感じでやればいいと聞いてるので、セリフもほぼないと思います。」といい、長田さんが「あるよ(笑) Mr.ビーンが登場するわけじゃないから(笑)」とすかさず入ると一同を笑いに誘い、劇中ではどんな声で楽しませてくれるのか、大きな期待が高まります。

夢を追うウォンカに立ちはだかる最大の敵である、チョコレート組合のボス、スラグワース役を演じる数々のミュージカル作品に出演してきた岸さんは「この作品はまだ聞いてないのでわからないですが名曲が多いはずなんですよ。その歌を早く歌いたいし楽譜をどうむきあってどう歌うかという作業がむちゃくちゃ楽しいと思います。」とコメントすると、松本さんも「セリフってイントネーションがあるのでメロディなんですよ、歌もメロディじゃん?そういう意味では楽曲とあわせて伝えられるのは凄く嬉しいよね。」と話し、2人がプッシュする楽曲にも期待が高まります。

数々のアニメ作品の吹替を担当してきた武内さんも「声優としての技術的なところもそうですが、一番大事なのは本国の俳優と役の解釈を一致させることが大事なんじゃないかと。ティモシーはウォンカに対してどう思っているのか役作りを形にして日本語化して、より日本の方に楽しんでもらうというのが大事だと思います。」と実写作品ならではのアプローチ法を伝授し、花村さんも「アフレコを始める前にお聞きできて良かったです!」と、他の登壇キャストはそのプロ意識に感心した様子。

また工場長ウィリー・ウォンカの"夢のはじまり"が明かされる本作にちなんで、花村さんとチッチさんがこの世界を"夢"みたきっかけを聞かれると「小さい時からテレビが大好きでお母さんとみてたんですが、とんねるずさんと一緒に仕事がしたいと思ったのが夢のはじまりでした。実は裏方の仕事がしたかったのが最初なんですが、表でエンタメを届けるみなさんをみているうちにこちら側にきてみたい、表現したいと思ったのがきっかけで歌ったり声のお仕事をできるようになりました。」(チッチさん)、「15歳のときに受験期だったんですが、修学旅行でみんなの前で謳う機会があったんですが、3番目くらいだったんですが名指しでアンコールをもらって。その時に歌手になりたいなと思って声を出していえるようになりました。中学の時に高校入試をうけずに中学卒でこの世界に入っていました、一歩踏み出したことが良かったなと思います。」(花村さん)と2人が夢を追いかけていた輝かしい日々を振り返りました。

本作では、主人公ウィリー・ウォンカが亡き母と夢みた世界一のチョコレート店をオープンするために奮闘する物語が描かれます。あっと驚く美味しいチョコレートを生み出していくも、ウォンカがやってきたその町は"夢見ることが禁じられた町"。行く手を阻むものが現れようとも決して諦めることなく、チョコレートの魔法で人々を魅了させ続けるウォンカ。そんな物語を通して「夢見ることから全ては始まる」というメッセージが込められた本作にちなんで、本イベントは<願いが叶う神社>として参拝客で賑わいをみせる神田明神で開催。各キャストが自身の「夢」を絵馬に託しました。

武内さんはアラサーに突入するということで「カッコいい!アラサーになりたい!」、松本さんがエンタメでラブ&ピースを届けたいということで「世界平和」、岸さんが本作の舞台化とかねてからファンだったチョコレートプラネットのコントをやりたいと「舞台化とチョコント」、松尾さんがお昼の帯番組も出られるくらいになりたいと「TVスター」、長田さんがコントでも小道具を作ることが多いので「工場を作りたい」、チッチさんがたくさん夢を見続けてかっこよくて可愛いおばあちゃんになりたいと「イケオバ」、そして最後に花村さんが自身のグループとバンドの活躍を願って「グループでドーム!バンドで武道館!」とそれぞれの大きな夢を発表!輝く夢を風船で空に託し、華やかなイベントは幕を閉じました。

豪華声優陣が一挙発表となり、いよいよ幕開けとなった完全吹替版『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。実力派声優陣によって、新たな魅力を届ける"完全吹替版"に、ぜひご注目ください!

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』12月8日公開!

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